42度目のモス挑戦

毎年8月の第1日曜日は蒲郡マリンカップの日なのですが、今年のガメラはオーナーの都合がつかず、エントリーを見送ることになりました。今日もモスに乗る時間が出来たわけですが、残念ながら朝からどしゃ降りの雨。しかしそれでも、やっぱり蒲郡に行くことにしました。
10時前、雨が上がると同時に出艇。最初は風が弱かったのですが、徐々に風が上がり西浦半島をかわしたあたりで4-5m/sの安定した南西風が吹き始めました。この風に乗ってマリンカップを観戦しに行くことにしました。11頃半には艇団が小島付近を通過すると思っていたのですが、全然その気配がありません。東風のためコース変更となったようでした。
そのまま竹島に向けて帆走していると、さらに風が上がり白波が目立ち始めたため、引き返すことにしました。
しかし西浦に舵を切ったその時、後ろの方でバコッと鈍い音が聞こえたかと思うと船が安定を失い沈をしてしまいました。恐る恐る船尾を見てみると、、な、なんと舵が今まで見たことのない方向を向いているではないですか!考えなくても何が起こったかわかりました。。舵が壊れたのです。風下1.5マイルの距離に形原の港が見えました、このままだと1時間くらいで防波堤まで流されるでしょう。そうなると船を引き揚げるのが難しくなります。

考えた末、雑索でラダーを上下2か所、縛ってみることにしました(上の写真は再現図)。これだと、舵の動きは制限されますが、舵が無いよりはマシです。しかし、スピードが上がってくるとラダーが外れてしまいます。固定用のシートが何本か切れて手持ちの雑索が無くなったため、沈起こし用のシートをほどいて使いました。
舵が壊れてから2時間くらい経過していたと思います。家族連れのモーターボートが心配して見に来てくれる場面もありましたが、こちらの声は届かず走り去ってしまいました。船は西浦半島の先端まで流されていました。アビーム方向約0.5マイルに西浦温泉が見えます。「陸地に最も近づくこのタイミングを逃すとやばいことになるな」と考えた私は、ブローが収まるのを見計らって沈を起こし、出来るだけスピードが出ないようにそろりそろりと西浦温泉に舵を向けました。ほんの数分の間でしたが、ヨットでここまで緊張したのは久しぶりでした。
なんとか陸に漂着!西浦海岸にはたくさんの海水浴客がいましたが恥ずかしいなんて言ってられません。すぐそばの波消しブロックに船を引き揚げ、ボロボロになった舵を取り外しました。そして徒歩30分の距離にあるハーバーまで、スペアの舵を取りに戻りました。ハーバーに戻ると、ディンギー仲間が心配して船のある海岸まで車で送ってくれました。
新しい舵を装着し無事帰港。今日は身も心も疲れ果てました。。

実は今回のトラブル、人為ミスによるものなんです。後で思い出してみると朝の艤装中、舵の取付部に小さなクラック(ヒビ)が入っていました。本当に小さなものだったので、その時はあまり深刻に考えず、こんなに大変なことになるとは思いもよりませんでした。その時点でクラックの入った部分を補強するなり、別のラダーに交換するなりしておけば、今回のトラブルは起きなかったと思います。いい勉強になりました。

[風速] 2 6 m/s [風向] 東 -> 南東 [天候] 雨のち曇り [乗艇時間] 6時間20分

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